雨が降ると売れるのか、雨の予報で売れるのか
東北地方も梅雨入りし、これからしばらく日本は長雨のシーズンに入ります。
雨が降ると売れそうなものとして思いつくのは、レインシューズ、傘、レインコートや靴乾燥機、除湿機などのいわゆる「レイングッズ」ですよね。弊社が提供している気象連動型広告配信ツールweathermarketing.net でも、お天気に合わせて、様々なレイングッズの広告が配信されています。
ただ、「雨が降ると売上が増える」商品やサービスに関するキャンペーンでも、雨が降るタイミングと広告配信のタイミングの組み合わせによって、色々なシナリオが考えられます。
(レインシューズ: シナリオ1)3時間前〜現在までに○mm以上の雨が降ったら広告を配信 【仮説】雨が降ってきたのを見てレイングッズの購入を検討する人が多い 【メッセージ例】雨が降ってきましたが、足もとは大丈夫でしたか?
(レインシューズ: シナリオ2)現在〜3時間後までに○mm以上の雨が降る予報が出たら広告を配信 【仮説】これから雨が降るよと言われると、レイングッズの購入を検討する人が多い 【メッセージ例】雨が降ってきそうですが、準備はできてますか?
同じ「雨」を使った広告配信でも、シナリオの設定によって、広告配信の対象になる人達が置かれている状況やニーズも変わってくるので、それに合わせたコミュニケーションを行うことで、効果を高めることができます。
ちなみに、あるキャンペーンでは、レインシューズの広告キャンペーンでは、当初、シナリオ1(=雨が降ったエリアにいる人に広告を配信)をベースに配信をしましたが、その後、「売上が発生したタイミング」と「雨が降ったタイミング」を検証してみたところ、多くの人は、雨が降り出す前にレインシューズを買うという行動を取っている、ということが分かりました。
そこで、シナリオ2、つまり雨が降りそうなエリアにいる人に向けて広告を配信するよう変更したところ、シナリオ1に比べてコンバージョン率は22%も改善しました。(シナリオ1でも2でも、気象に連動せずに配信しているキャンペーンに比べるとコンバージョン率は高く、特にシナリオ2ではその差は57%まで広がりました。)
気象に連動した広告配信においては、設定した気象条件についてもPDCAを行うことで、成果を高められる可能性が広がります。 ちなみに、「雨」を使ったシナリオ設計では、「降水量」だけでなく「降水確率」も使うことができます。
(レインシューズ: シナリオ3) 今度の週末の降水確率が○%以上なら広告を配信 【仮説】週末が雨と聞いて、外出に備えてレイングッズの購入を検討する人が多い 【メッセージ例】週末は雨の予報ですが、お出かけの準備はできてますか?
弊社では、気象連動型広告配信ツールをご利用頂くクライアント様に対して、キャンペーン毎にシナリオ設計のお手伝いもしていますので、お気軽にご相談下さい。
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